富士山の冬登山は禁止?いつからいつまでかと登山の注意点を解説

雪山の遠景を描いた冬季登山の安全啓発イメージ

富士山の冬登山を考えたときに気になるのが、「冬は登ってはいけないのか」「いつからいつまでが閉山期間なのか」という点です。結論からいうと、富士山の山頂へ向かう主要登山道は、開山期間以外は通行止めです。冬季は危険性も高いため、閉山中の山頂登山は計画しないでください。

富士山の冬登山は「禁止」なのか

富士山は一年中登れる山ではありません。富士登山オフィシャルサイトでは、開山期間以外は富士山山頂への登山道がすべて通行止めと案内されています。安全上の理由から、道路法第46条の規定により五合目から山頂までの登山道は「通行禁止」とされ、違反すると罰則の対象になる可能性もあります。

ただし、これは富士山の麓や五合目以下の観光まで、すべて一律に禁止するという意味ではありません。五合目周辺の道路や施設、山頂を目指さないハイキングなどは、場所ごとに営業期間や通行条件が異なります。行き先を「富士山」とだけ考えず、どの登山口からどこまで行くのかを分けて確認しましょう。

なお、開山期間以外の登山について安全確保のためのガイドラインもありますが、公式サイトは閉山中の富士登山を推奨していません。十分な知識や装備がある人でも遭難することがあるため、「自己責任なら問題ない」と判断するのは危険です。

富士山の登山はいつからいつまでか

富士山の登山シーズンは、例年7月上旬から9月上旬です。ルートごとに開山日が違い、残雪や天候によって開通が遅れる場合もあります。2026年の開山期間は、公式サイトで次のように案内されています。

ルート 2026年の開山期間
吉田ルート 7月1日〜9月10日
須走ルート 7月1日〜9月10日
御殿場ルート 7月10日〜9月10日
富士宮ルート 7月10日〜9月10日

そのため、山頂を目指す富士登山は、多くのルートで9月11日から翌年の開山までできないと考えると分かりやすいでしょう。富士宮ルートの五合目から六合目など、山頂登山道とは別に開通する区間もありますが、そこを通れることと山頂まで登れることは別です。

最新の開通日・閉鎖日や、登山道の緊急閉鎖は変更される可能性があります。出発前は、富士登山オフィシャルサイトの登山シーズン情報で利用するルートの状況を確認してください。

閉山中の富士山が危険な理由

強風・低温・積雪で状況が急変する

富士山は標高が高く、閉山期間は夏の登山シーズンとは気象条件が大きく変わります。冬から春にかけては低温や積雪、凍結に加え、強風による転倒・滑落や視界不良が起こりやすくなります。秋も閉山直後だから安全とは限らず、台風や長雨による低体温症の危険があります。

山小屋・救護所・トイレが使えない

閉山中は山小屋や救護所、山中のトイレが冬季閉鎖されています。体調を崩したときの避難先がなく、休憩やトイレを施設に頼ることもできません。積雪期の富士山では、救助活動そのものが天候に左右され、救助する側にも大きな危険が生じます。

登山道の整備や目印が夏と同じではない

閉山後は、登山者向けの歩道整備が行われず、案内標識やガイドロープが撤去・冬養生されることがあります。夏に歩いた経験があっても、同じ道を同じ感覚で歩けるとは限りません。携帯電話も開山期よりつながりにくくなる場合があるため、通信や救助を前提にした計画は避ける必要があります。

冬の富士山を調べるときの注意点

  1. 公式情報で開通状況を確認する。 利用する登山口と目的地を明確にし、登山道の開通状況、緊急情報、気象情報を出発直前にも確認します。
  2. 通行止めの柵や規制を越えない。 閉山中に山頂を目指すため、柵やロープを越えて入る行動はしないでください。開山期間中でも、悪天候などで臨時閉鎖されることがあります。
  3. 五合目観光と山頂登山を混同しない。 五合目まで道路が通じていても、その先の登山道が開通しているとは限りません。施設の営業や道路の冬季通行条件も別に確認します。
  4. 冬山の装備だけで解決できると考えない。 道具をそろえるだけでなく、積雪・凍結した高山での判断力、経験、体力が必要です。冬の富士山の危険性や必要な装備を詳しく知りたい場合は、冬の富士山登山は危険?難易度・必要装備・安全対策を解説も参考にしてください。

冬に富士山を見に行く場合も、山頂登山ではなく、営業中の施設や通行可能なエリアを利用する計画に切り替えると安全です。道路の冬季閉鎖や積雪、強風の情報も確認し、無理に目的地へ近づかない判断を優先しましょう。

まとめ

富士山の冬登山については、山頂へ向かう主要登山道が開山期間外に通行止めになります。2026年は吉田・須走ルートが7月1日から9月10日まで、御殿場・富士宮ルートが7月10日から9月10日まででした。したがって、山頂登山は多くのルートで9月11日から翌年の開山までできません。

閉山中は積雪や強風だけでなく、山小屋・救護所・トイレの閉鎖、登山道整備の終了、通信や救助の難しさも重なります。登山を計画するときは、年度ごとの公式情報を確認し、通行止めの期間は山頂登山をしないことが安全な選択です。

参考:富士登山オフィシャルサイト「開山期間以外の富士山」、山梨県「令和8年度の富士登山について」

コメント

タイトルとURLをコピーしました