
YAMAP無料版について「前より使いにくくなった」「地図が1枚しかダウンロードできないのは改悪では?」と感じている人もいるでしょう。
無料版の制限が狭くなったという意味で、改悪と感じる変更は実際にありました。2025年4月28日から、アカウント登録から7か月目以降の無料ユーザーは、登山用地図の月間ダウンロード数とアプリに保存できる枚数が1枚までになっています。
ただし、YAMAPの地図・現在地確認・活動記録など基本機能まで有料になったわけではありません。この記事では、公式情報をもとに無料版の変更点、無料でできること・できないこと、YAMAPプレミアムの料金と向いている人を整理します。料金や機能は変わる可能性があるため、申し込み前はYAMAPプレミアム公式ページも確認してください。
YAMAP無料版の「改悪」は本当?
結論からいうと、無料ユーザーが使える登山用地図の枠が縮小されたため、「改悪」と呼ばれる変更はありました。YAMAP公式のお知らせによる変更内容は次のとおりです。
| 対象ユーザー | 月間ダウンロード | アプリ保存 |
|---|---|---|
| アカウント登録から6か月以内 | 2枚まで | 2枚まで |
| アカウント登録から7か月目以降 | 1枚まで | 1枚まで |
| 変更前の無料ユーザー | 2枚まで | 2枚まで |
変更日は2025年4月28日です。アカウント登録日は、YAMAPのアカウントを作成した日を指します。新規ユーザーには最初の半年間だけ2枚の枠が残るため、「登録直後は2枚使えたのに、半年を過ぎたら1枚になった」と感じるケースもあります。
なお、アカウント登録から7か月目以降の人がすでに複数の地図を保存していた場合、公式のお知らせでは変更日に最新の1枚を残してほかの地図を削除する案内がありました。昔の地図をいくつも端末に残しておきたい人ほど、影響を受けやすい変更です。
一方で、月1回程度のハイキングや近場の低山歩きなら、無料版の1枚で足りることもあります。つまり、全員にとって一律に使えなくなったのではなく、複数の山域を同じ月に使う人の不便が大きくなったと考えると実態に近いでしょう。
料金や機能差の全体像を一覧で知りたい場合は、YAMAP無料版と有料版の違いを比較した記事も参考にしてください。
無料版でできること・できないこと
無料版でできること
YAMAPはアプリとユーザー登録を無料で始められます。無料版でも、登山前に対象エリアの地図をダウンロードし、登山中に現在地やルートを確認しながら活動を記録できます。活動終了後は活動日記として保存し、公開範囲を選んで共有することも可能です。
- 登山用地図を月1枚までダウンロードする(登録後6か月以内は月2枚まで)
- ダウンロードした地図を使い、現在地を確認しながら活動を記録する
- 登山計画を作成し、無料ユーザーは2件まで保存する
- 活動日記に写真を1件あたり10枚まで登録する
- みまもり機能でメール通知を利用する
登山計画を作成しただけでは、地図が端末に保存されるわけではありません。計画を作った後、圏外になる前に使うエリアの地図を別途ダウンロードしておく必要があります。
無料版だけでは使えない主な機能
無料版で差が出るのは、単に地図の枚数だけではありません。道迷いへの気づきやすさ、計画の細かさ、記録を残せる量にも制限があります。
- 活動中のルート外れ警告
- 登山計画に基づく到着時刻予測と歩行ペース表示
- 詳細天気予報や他の登山者の軌跡ダウンロード
- ルート探索の無制限利用
- 活動日記の写真無制限登録、ダッシュボードの全期間表示
- みまもり機能のLINE通知
無料版でも山歩きの基本はできますが、複数の山を比較しながら計画する人や、登山中の補助機能を重視する人は制限に気づきやすくなります。
YAMAP無料版とプレミアムの機能比較
下表は、YAMAPプレミアム公式ページに掲載されている比較をもとに、無料版で特に確認したい項目をまとめたものです。無料版はアカウント登録から7か月目以降を基準にし、登録後6か月以内の地図枠は注記しています。
| 機能 | 無料版 | YAMAPプレミアム |
|---|---|---|
| 1か月の登山用地図ダウンロード | 1枚まで 登録後6か月以内は2枚 |
無制限 |
| アプリに保存できる地図 | 1枚まで 登録後6か月以内は2枚 |
50枚まで |
| 活動中のルート外れ警告 | 利用不可 | 利用可 |
| 到着時刻予測・歩行ペース表示 | 利用不可 | 利用可 |
| ルート探索 | 5回まで | 無制限 |
| 詳細天気予報 | 利用不可 | 利用可 |
| 他の登山者の軌跡ダウンロード | 利用不可 | 利用可 |
| 保存できる登山計画 | 2件まで | 無制限 |
| みまもり通知 | メール | メール・LINE |
| ダッシュボードの記録 | 直近1年分 | 無制限 |
| 活動日記の写真 | 1件につき10枚まで | 無制限 |
みまもり機能は無料版でもメール通知が利用できます。プレミアムではLINE通知や通知先数の拡張が対象です。同時に通知できる人数など細かな条件があるため、家族への連絡手段として使う場合は登録画面と公式ヘルプを確認してください。
YAMAPプレミアムの料金と主なメリット
料金は月額780円、年割は5,700円
2026年9月5日に確認したYAMAPプレミアム公式ページでは、料金は次のとおりです。
| プラン | 料金 | 支払い方 |
|---|---|---|
| 無料版 | 無料 | 料金なし |
| 月額プラン | 780円/月 | 毎月支払い |
| 年割プラン | 5,700円/年 | 12か月分を一括払い(月額換算475円) |
月額プランを12か月続けると9,360円なので、1年間使う前提なら年割プランは3,660円分安くなります。ただし、年割は12か月分の一括払いです。数か月だけ試したい人は、支払い総額と利用期間を考えて選びましょう。
公式ページでは、YAMAPプレミアムを初めて利用する人向けに年割プランの1か月無料体験が案内されています。過去に無料体験を利用した人は対象外となり、最初から料金が発生する場合があるため、申し込み画面で無料期間の表示を確認してください。
地図を複数保存して計画を立てやすい
プレミアムでは、1か月の地図ダウンロードが無制限になり、アプリには最大50枚まで保存できます。毎週末に違う山へ行く人、複数の登山口や縦走ルートを比較する人、遠征前に候補エリアを準備しておきたい人にとって、地図枚数を気にしなくてよいことが大きなメリットです。
ルート外れ警告と到着時刻予測を使える
ルート外れ警告は、設定した登山道・登山計画・モデルコースなどから外れたときに通知するプレミアム限定機能です。到着時刻予測は、事前に登山計画を作成して歩いた場合に、先のポイントへ到着する予測時刻を表示します。
これらは、予定ルートから外れた可能性や行程の遅れに早く気づくための補助機能です。警告や予測だけで道迷い・事故を防げるわけではないため、地図、コンパス、天候、登山道の状況、体調もあわせて判断してください。
記録と共有の上限も広がる
活動日記の写真は1件につき無制限、ダッシュボードは期間を限定せず見られるようになります。無料版の10枚・直近1年分では足りない人や、長期間の登山記録を振り返りたい人は、料金を払う理由を見つけやすいでしょう。
無料版のまま使うためのコツ
月間ダウンロード数と保存数を分けて考える
YAMAPの地図制限には「その月にダウンロードできる数」と「端末に同時に保存できる数」の2種類があります。月間ダウンロード数を使い切った場合は、地図を削除しても同じ月に新しい地図を追加できません。一方、保存数の上限に達しただけなら、不要な地図を削除することで新しい地図を保存できます。
一度ダウンロードした同じ地図は、同月内であれば再ダウンロードしても月間の枠を追加で消費しません。出発前に地図を開けるか、必要な範囲が含まれているかを確認しておくと、枠の使い方を誤りにくくなります。
例外の地図とレンタルを確認する
市街地地図やキャンペーン対象の地図など、月間ダウンロード数の制限対象外となるものもあります。ただし、制限対象外の地図でも端末の保存数には影響する場合があるため、アプリ画面の案内を確認してください。
今月だけ追加の山域が必要なら、地図レンタルも選択肢です。YAMAPヘルプの案内では、レンタルした地図は30日間利用でき、料金は1枚480円とされています。レンタルはスマートフォンアプリから行い、地図を借りてもルート外れ警告や歩行ペース表示などプレミアム限定機能は使えるようになりません。料金や提供条件は変更される可能性があるため、購入前にアプリの表示を確認しましょう。
地図以外の安全準備も省略しない
無料版を使う場合でも、地図をダウンロードしたから準備完了とは考えないことが大切です。天気予報、登山道の通行情報、交通機関の時刻、紙の地図、予備バッテリーなどを確認し、家族や同行者に計画を共有しておきましょう。YAMAPは便利な補助ツールですが、アプリの機能だけで安全が保証されるものではありません。
無料版と有料版はどちらがおすすめ?
無料版が向いている人
- 登山やハイキングが月1回程度で、使う地図が1枚で足りる
- まずは現在地確認と活動記録を無料で試したい
- 登山計画を同時に2件以上保存する必要がない
- 活動日記の写真を1件10枚以内に整理できる
- ルート外れ警告や到着時刻予測を必須と考えていない
このタイプなら、無料版の制限を把握したうえで、必要な地図を山行前に1枚だけ準備する使い方が現実的です。登録後6か月以内なら月2枚の枠があるため、最初のうちに使い勝手を確かめることもできます。
プレミアムが向いている人
- 同じ月に複数の山域や登山用地図を使う
- 複数の候補ルートを保存して比較したい
- ルート外れ警告や到着時刻予測を登山計画と一緒に使いたい
- 他の登山者の軌跡や詳細天気予報をルート検討に使いたい
- 写真や登山履歴を枚数・期間を気にせず残したい
- 家族や友人へのみまもりをLINEで受け取りたい
特に、地図の追加が必要な月が何度もある人は、地図レンタルを都度利用する方法とプレミアムの料金を比べてみましょう。月額・年割のどちらがよいかは、登山回数と継続期間で決めると納得しやすくなります。
申し込み・解約前に確認したい注意点
無料体験の対象と自動更新を確認する
無料体験が表示されても、初回利用者向けなどの条件があります。無料期間の終了後は有料プランへ自動更新されるため、登録日・無料期間の終了日・次回決済日を控えておきましょう。
YAMAPプレミアムは自動更新のサービスで、公式案内では有効期間終了の2日前までに解約するよう記載されています。アプリを削除するだけでは継続購入は止まりません。App Store、Google Play、YAMAPのWebサイトなど、実際に申し込んだ決済先で自動更新を停止してください。
無料ユーザーに戻るときの変化
プレミアムを解約して無料ユーザーに戻っても、これまでの活動日記自体が削除されるわけではありません。ただし、プレミアム中に保存した地図は、無料ユーザーの保存上限に合わせて整理されます。無料版の上限を超えて地図を保存している場合は、次の山行に必要な地図を優先できるよう確認しておくと安心です。
まとめ:改悪の影響は登山頻度で判断する
YAMAP無料版の改悪について、押さえておきたい点は次のとおりです。
- 2025年4月28日から、登録7か月目以降の無料ユーザーは登山用地図のダウンロード・保存が1枚までになった
- 登録後6か月以内は、月間ダウンロードと保存が2枚まで
- 無料版でも地図、現在地確認、活動記録、登山計画など基本機能は使える
- プレミアムは月額780円または年割5,700円で、地図無制限や安全・記録機能が広がる
「改悪かどうか」だけで決めるより、毎月使う地図が1枚で足りるか、ルート外れ警告や到着時刻予測が必要かで判断するのがおすすめです。月1回程度の登山なら無料版、複数の山域や安全サポート機能を使うならYAMAPプレミアムを検討すると、料金と使い勝手のバランスを取りやすくなります。


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